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2008年10月23日 (木)

「太白坊大権現」は春埜山の天狗

 Tengu 遠州地方は、全国でも珍しい天狗信仰の地。「奥山半僧坊」「油山軍善坊」「初山龍文坊」「山住常光坊」・・・。中でも一番有名なのは、言わずと知れた「秋葉山三尺坊」だったのですが・・・。

 しかし、明治時代の神仏分離令により「秋葉寺(しゅうようじ)」は廃寺(後に復興される)、秋葉大権現は「秋葉神社」へと改称され、「三尺坊」は山上から「秋葉寺」本寺であった袋井の「可睡斎」へと移されました。じゃあ、「天狗の里」の春野に、もう天狗はいないの?いや、いや、安心してください。「春埜山」には「太白坊」がいますよ。

 「春埜山」の守護神「太白坊大権現(たいはくぼうだいごんげん)」は、天狗だと言われています。 また、その「眷属(けんぞく)」である狼を派遣し、人々の祈願成就を助けるとのことです。天狗はもともと中国の物怪(もののけ)で、「流星」または「彗星」の尾の流れる様子が狗(いぬ)に似ていることから、天の狗、すなわち天狗と呼ばれるようになったとのこと。これに対して「太白」とは、夕方の西空にひときわ輝く「宵の明星」である金星のこと。(*「明けの明星」は「啓名」と呼ばれたそうです)

 いずれも、天空に光る星に由来していますが、それを里人に伝えたのは、「春埜山」で修行をしていた修験者=山伏たちだったのでしょう。

 体の不調は、祟りが災いしていると考えられていた時代。山に自生する草から薬を作り、祈祷をして祟りを取り除き、方角の善し悪しやら、日の善し悪しを占う―これらは山伏でなければできませんでした。修行を積み「験力(げんりき)」を身につけた山伏は、集落になくてはならない存在。そんな山伏は、まさに噂に聞く天狗と同じ。赤い顔に長い鼻、「験力」を使って空を翔る。「春埜山」の「太白坊大権現」は、天狗に違いない、となったのだろうと想像します。

 西洋医学全盛の現代、山間地域の無医村化が問題となっています。高齢化が進み、「限界集落」などという言葉で呼ばれる山里に、天狗とまでは言いませんが、せめて山伏くらいはいてほしいですね。

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